上映会

2004/01/23 New Visionaries 10 screening program Exoperimental

2002年のカンヌ映画祭にて「ある視点」部門グランプリを受賞したタイの映像作家アピチャッポン・ウィーラセタクンによる映像作品や、2003年のベニス・ビエンナーレでも活躍したタイのアーティスト、マイケル・シャオワナサイの代表作を3プログラムに分けて上映します。Bプログラムのアピチャッポン監 督「幽霊の出る家」(2002年イスタンブールビエンナーレ出品)は大阪初公開!各プログラム終了後、バンコクの人気スターのPVを特別上映します。

日時:2004年1月23日(金)~25日(日) 15:00/17:00 / 19:00 詳細)

アピチャッポン・ウィーラセタクン (Apichatpong Weerasethakul)
1970年タイ生まれ。シカゴ美術大学で映画を学ぶ。帰国後アート映画の普及を目的とした非営利組織「プロジェクト301」の運営に関わる。1999年、 映画制作会社「キック・ザ・マシーン」を設立。2002年、カンヌ映画祭で「ある視点部門」グランプリを受賞、イスタンブールビエンナーレ出品。2003 年ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭「国際評論家賞」受賞など、現在世界中から注目を浴びている映像作家。

入場料:1プログラム 前売・学生 1000円/一般 1200円/通し券 \2500

タイムスケジュール
1/23 15:00 Program A 17:00Program B 19:00 Program C
1/24 15:00 Program C 17:00Program A 19:00 Program B 
1/25 15:00 Program B 17:00Program C 19:00 Program A

上映プログラム

Program A 102min
アピチャッポンの眼~スタン・ブラッケージへの挑戦

■ 『窓』
1999年/タイ/7 分/カラー/無声/mini-DV
アピチャッポンの初ビデオ作品。病室でカメラテスト中、窓から差し込む陽光がテレビの画面に反射する様子を面白がり、
17分に渡り記録。その素材をつないだ「偶然の産物」だが、ハンドペイントの映画の解釈。

■ 『ダイヤル0116643225059をまわせ!』
1994年/タイ/5 分/白黒/タイ語(字幕なし)/16 mm→mini-DV
留学中のシカゴから、久々に電話すると、タイの母親の声が老けて感じた。その会話を録音し、母の写真と日常の1コマを
つないだ映像に重ねたリミックス作品。タイトルの数字は母親の電話番号。

■ 『マレーと少年』
1999年/タイ/27 分/カラー/タイ語(日本語字幕)/mini- DV
アピチャッポンは10歳の少年にマイクを渡し、バンコクの音を好きに録音させた。そこにカメラが付き添い、少年が録音を始めると・・・。付近の様子を撮影。それぞれの素材を、監督が編集した物語性の薄いドキュメンタリー作品。

■ 『真昼の少年』
2000年/タイ/23 分/カラー/ 台詞なし(サウンドのみ)/mini-DV
ある昼下がり、3人の学生に旅行者を描くドキュメンタリーを撮るように依頼。それぞれの学生が撮影したビデオ素材の
断片をつなぎ、事実から虚構をつくりあげた実験的作品。

Program B 73min
アピチャッポン・ウィーラセタクン「リミックス映画」

■ 『幽霊の出る家』
タイ/2001年/60分/タイ語・日本語字幕/DV→DVD
タイ国内で人気のメロドラマをアピチャッポンが脚色し、田舎の住民が演じるアート・プロジェクト。実際のTVドラマではスターが演じる役を、あえて下層階 級に演じさせ、下層階級が演じる役を上流階級が演じ、社会階級を逆転させて描いた作品。

Program C 98min
マイケル・シャオワナサイ「アイアン・プッシー」列伝

■ 『エキゾチック概論』
1997年/タイ/7分/カラー/英語・日本語字幕/βカム
東洋人男性が西洋人男性にモテるためには、エキゾチックであることが一番。エキゾチックになるためのノウハウを学ぶパロディ。

■ 『アイアン・プッシー エピソード2 バンザイ・カンパイ』
1999年/タイ/26分/カラー/ タイ訛りの英語(日本語字幕)/mini-DV
ゴーゴー・ボーイが働くバンコクの歓楽街に外敵が出現。攻め入る「スケバン刑事」風の日本女性3人から、正義の味方、
アイアン・プッシーが街を守る。ちなみに、第1弾は永久封印。

■ 『アイアン・プッシー エピソード3 生きるべきか死ぬべきか』
2000年/タイ/22 分/カラー/ タイ訛りの英語(日本語字幕)/mini-DV
ゴーゴー・ボーイが働くバンコクの歓楽街に、中国人が攻めて来た。今度の相手は手強い中国人。アイアンプッシーが迎え撃つが、
対戦途中、麻雀が始まり、戦いそのものの意味を問う。おバカ映画というより、自身の弁明に近いシリーズ第3弾。

全Program 共通 22min
バンコク人気スターPV集

■ モダン・ドッグ(Modern Dog)
『はじめての言葉(原題:sing ti mai koey bok)』
2001年/タイ/5分/カラー/mini- DV
PVディレクター:モモ(Momo)
■ モダン・ドッグ(Modern Dog)
『ここに幸せが・・・(原題:Happiness is .....)』
2001年/タイ/5分/ mini-DV
PVディレクター:タム(Tum)

■ モダン・ドッグ(Modern Dog)
『ヴェターン(原題:Vethan)』
2001年/タイ/5分/カラー/ mini-DV
PVディレクター:コンクリット・ジィアラピニットナン(Komkrit Jianpinitnan)

■ Tボーン(T-Bone)
『Tボーンがやって来た(原題:T-Bone Come to Town)』
2001年/タイ/4 分/白黒/ mini-DV
PVディレクター:ウィット・ピンマカンチャナポン(Wit Pimakanchanapong)

■ フォト・スティッカー・マシーン(Photo Sticker Machine)
『コボック(原題:khorborg)』
2001年/タイ/4分/カラー/mini-DV
PVディレクター:ウィット・ピンマカンチャナポン(Wit Pimakanchanapong)

主催:大阪市/(財)大阪都市協会
協力:(財) 東京オペラシティ文化財団・山形国際ドキュメンタリー映画祭・アップリンク
キュレーター:清水 敏男/Toshio Shimizu Art Office

企画:New Visionaries 研究会/remo
制作:鈴木朋幸

REMO DESK 2004年01月23日

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