Alternative Media Gathering

2005/03/03 Alternative Media Gathering #3 "もうひとつのメディア"のつどい

ダニエル・デル・ソラールは、70年代に「発言の自由」を掲げる西海岸のラジオ局KPFAに関わって以来、30年以上にわたって様々なメディアの領域で活動してきたアクティヴィストです。もともとは詩人・写真家であり、ペイパータイガー・テレビを創設したディーディー・ハレックとも古くからの友人であるソラール氏は、ラテンアメリカの文化に深く関与してきました。

合衆国のエスニック・マイノリティであるチカーノ(メキシコ系アメリカ人)の雑誌『Tin Tan』の共同編集者を務め、ラティーノに関する数々の番組をプロデュースして、メキシコ出身の高名な画家フリーダ・カーロの名前を世に知らしめる仕事もしました。
最近では、世界中の非営利ラジオ局によって放送されているラジオ・ドキュメンタリーのアーカイヴ「Freedom Archives」の番組『チリ・自由の約束』を共同制作、昨年末にはベネズエラの首都カラカスで開催された「人間性を護るための知識人と芸術家による国際会議」に参加したということです。
軍事政権を転覆するサンディニスタ革命の後、合衆国の軍事介入によって崩壊する80年代のニカラグアで活動していたソラール氏にミニFMの発信機を送った粉川哲夫氏の紹介により、急遽remoへ来ていただくことになり、先月のアスケ・ダム氏にひきつづき、今月も「もうひとつのメディアのためのつどい」を開催します。

ニカラグアへの爆撃は、国際司法裁判所で明確に裁かれた犯罪であるにも関わらず、合衆国がそれを認めず軍事力を行使し続けたことは、ノーム・チョムスキーやアラン・ソーカルの活発な発言でも広く知られた事実です。そうした中南米の重い現代の歴史をふり返るとともに、ラジオや写真・言葉といったメディアの持つ力の可能性を改めて考える機会にしたいと思います。

日時:2005年3月3日(木) 19:00-21:00(通訳あり)
ゲスト:Daniel del Solar 氏
入場料:500円

参考:
- KPFA radio FM 94.1 http://www.kpfa.org/
- Freedom Archives http://www.freedomarchives.org/
- カラカス会議 http://www.caracas2004.info/

REMO DESK 2005年3月 3日