2016/08/20-12/28_ゾウの「はな子」と撮影した写真を探しています

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(昭和30年提供者撮影 画像禁無断転載)

武蔵野市立吉祥寺美術館では、井の頭自然文化園等と協力し、今年5月に亡くなった同園のゾウ「はな子」とともに撮影された写真を募集しています。詳細は、下記HPをご参照ください。

武蔵野市立吉祥寺美術館
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/info/2016/08/post-53.html

締め切り:12月28日(水)消印・送信まで有効
問い合わせ:吉祥寺美術館(tel.0422-22-0385 担当:大内)

REMO DESK 2016年8月20日 | 固定リンク

Alternative Media Gathering

2016/07/14+16_Alternative Media Gathering オペライズモの方法論と資本制の現在

はたして現在の資本制の下で、いまだ賃金労働は社会生活の基礎たりうるのか?
大学は生きた知を生産できるか? 芸術は前衛的でありうるのか。
あるいは、感性は蝕まれずに耐えられるだろうか...

オペライズモ研究会では、ここまで過去の社会調査における方法論の視角から資料調査を重ねてマルクスの労働者調査に由来する固有の方法論が深められてきた過程を探求してきた。だがこの系譜は、目下あらためて資本制の現在に対する分析視角として世界的な注目をあつめている。そこでわたしたちは、あらたな生産様式における知性・感性および労働をめぐる諸問題に取り組まれてきた専門家を招き、とりわけ認知資本主義論ともいわれるオペライズモ「以降」の方法論を再考するワークショップを集中的に実施している。ここでは記録と表現とメディアのための組織との共催で、ともに知性の危機および感性的なものの次元を再考したい。

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認知資本主義と知性の危機
日時:7月14日(木) 14:00-17:00
講師: 崎山直樹(千葉大学)

認知資本主義と感性の危機
日時:7月16日(土) 14:00-17:00
講師:水嶋一憲(大阪産業大学)
応答:山本泰三(阪南大学)春日匠(大阪大学)
会場: 大阪市住之江区北加賀屋 5-4-12 コーポ北加賀屋

参考文献:
山本泰三編『認知資本主義』ナカニシヤ出版, 2016.
マウリツィオ・ラッツァラート『記号と機械』共和国, 2015.
Gigi Roggero, The Production of Living Knowledge, Temple University Press, 2011.

REMO DESK 2016年7月 3日 | 固定リンク

Alternative Media Gathering

トーク/レクチャー

2016/06/18_ Alternative Media Gathering セキュリティを脅かすのはだれか? 都市空間に組み込まれる〈分離・隔離・差別〉

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写真提供:OurPlanetTV

2015年11月13日以来、パリでの自爆攻撃をうけてフランス共和国では二度目の延長が可決されて現在も非常事態宣言がしかれている。まるで戦時下にも近似する内務権力の上昇、たとえば令状なしの家宅捜索などは、しかし決して無作為に行われるわけではない。具体的には、どうした居住地区がターゲットとなり、どのような人々が監視下におかれることになるか。都市にすむ互いに見知らぬ人々のあいだには、見えない楔が打ち込まれ、やがて深く裂け目を遺すことになる...
だが、この裂け目の地下にはもとから断層があるのではなかっただろうか? 表面をアスファルト(社会政策)で糊塗したところで、まだわたしたちは碓氷の上を歩いているようなものだ。

一方イベント駆動型のグローバルな都市間競争は、世界中の都市を舞台として博覧会あるいは首脳会議はたまた大運動会など、1995年あるいは2001年からか、次から次へと非常事態をもたらし断続的な緊張をもたらしてきた。これでは2020年へと向けて、むしろ非常事態を常態化させているというべきではないか。
ここでは、パリ郊外から移民や貧困層の住宅への権利運動に長年とりくまれてきたマリー・ウイバンさんを、またかれらの運動をいつも研究してこられた稲葉奈々子さんをまねき、あらためて野宿者襲撃・強制排除・住民登録の職権抹消など足下の「都市」大阪における諸問題に向きあわれてきた現場から応答をいただき、ともに考える機会としたい。

日時:2016年6月18日(土)
会場:remo / コーポ北加賀屋 (大阪市住之江区北加賀屋5-4-12)
参加:無料
時間:14:00-17:00

ゲスト:
・Marie Huiban / マリー・ウイバン
フランスの住宅への権利運動活動家。パリの非正規滞在移民やホームレスなど都市底辺層の権利運動に取り組む一方で、自らが生活するパリ郊外のサン・ドニ市でジェントリフィケーションによる貧困層の排除に抗する住民運動も担っている。

・稲葉奈々子(上智大学)社会学者。住宅への権利を求めるホームレスによるパリの空き家占拠運動を研究している。論文「社会を取り戻す人々:フランスにおける都市底辺層の反グローバリズム運動」『社会学評論』2014年など多数。

REMO DESK 2016年6月 7日 | 固定リンク

AHA! Project

展覧会

上映会

トーク/レクチャー

ワークショップ

2016/01/16-02/28 カンバセーション_ピース:かたちを(た)もたない記録ー小西紀行+AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]

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「提供者撮影 昭和43年9月 井の頭自然文化園にて」

[以下武蔵野市立武蔵野市吉祥寺美術館ウェブサイトより転載]
油彩で家族/人間を描き続けている小西紀行(こにしとしゆき(1980~)と、市井(しせい)の人びとによる記録の価値を探求しているAHAアハ!。
本展は、「家族」をメディアとしてそれぞれに活動を展開してきた二者を通じて、定まったかたちや居場所を持たない、あるいは保たない「記録」というものの可能性を探る試みです。

カンバセーション・ピース(Conversation piece)
〈会話〉のきっかけになるもの、という意味を持つ言葉であり、また美術の用語として主に17~18世紀にヨーロッパで成立・普及した〈家族像(家族の集団肖像画)〉を指す言葉でもあります*。

〈自由〉にみられる絵
小西紀行の作品は、自身や親の幼少期に撮影された〈家族写真〉に着想を得て描かれています。人のかたちがくずされ、ぼやかされていることによって、鑑賞者による想像と介入を誘うそれらは、〈絵画作品〉でありながら、人びとの記憶や記録を保管する、可動式の〈アーカイブ〉としてのはたらきを担っているようでもあります。本展のために準備された新作を中心とするペインティング12点、ドローイング22点が、展示室内にしつらえられた〈とある住宅〉の中に、〈場の記憶〉として立ち並びます。

忘れられていた記録が、誰かの記憶にもなる
AHA!は、〈8ミリフィルム〉という、昭和30~50年代に普及した家庭用動画記録メディアを用いた、アーカイブ・プロジェクトです。AHA!の活動は、8ミリフィルムそのものを残すということに重きをおくものではありません。フィルムに残された映像を人びとが共に観ること―そのことによって、記録者以外の別の誰かの記憶までが刺激され、よみがえり、語られるという現象を、アーカイブの一つのあり方として捉えようとしています。

戦後70年。71年目も平和(Peace)を考える 
本年度は戦後70年の節目の年であり、各地の美術館でも、これにちなんだ特別展が企画されました。本展もまた、〈戦後〉の人とその記録というものへ意識をささげながら準備されたものです。小西の作品のモチーフとなった家庭用カメラによって撮影された写真。その写真を描いた絵。AHA!が取り扱う8ミリフィルム。みな、戦後社会の断片を拾い上げたメディアにほかなりません。
AHA!は本展に向け、武蔵野市周辺における8ミリフィルムの収集とあわせて、その過程で出現した〈会話〉とさまざまな記録の断片を、一冊の本『あとを追う』にまとめました。フィルムを通じて発せられる話はどれも、〈戦争と戦後〉の一つの記録となり得ました。

本展が、〈アーカイブ/記録〉というもののあるべき〈かたち〉についてあらためて考える機会となることを願うとともに、絵画の見方、さらにはこれまでの(戦後の)〈家族像〉を振り返り問い直していくための、ささやかな一断片となれば幸いです。

会期:2016年1月16日(土)~2月28日(日)
※会期中の休館日=1月27日(水)、2月15日(月)、2月24日(水)
主催:武蔵野市立吉祥寺美術館
協力:ARATANIURANO、remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]、井の頭自然文化園 

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