artist pick up

2007/01/22 artist pick up: 吉村亜也子・Palla (河原和彦) -Cityscape from photography to moving images

カナダ、オーストラリアに続き、今回3回目となるartist pick upでは大阪在住のPalla (河原和彦)。 オランダ在住の吉村亜也子の日本人アーティスト2名によるそれぞれの映像インスタレーションを展示いたします。

日時:2007年1月12日(金) - 2月18日(日) 15:00-21:00
(open:木・金・土・日曜日)

都市における不安定なグレーゾーン/中間領域を写真で記録する河原は、その中の風景一枚から映像に変換した 幻想的な映像作品「found」シリーズの4作目、吉村は、東京、横浜、上海、サンパウロ、ニューヨーク、シカゴと6都市の展望台から撮影した風景写真 (100枚にも及ぶ)をつないだ ミニマルな映像「place - city」を展示します。現代の都市をそれぞれの視点でとらえ、映像化された各々の作品は美しさと歪さが混在する現代の風景画といえるでしょう。都市に焦 点をあてた2人の作品からは市場経済のもとグローバル化され均一化されつつある世界の側面を違った角度から見ることができるかもしれません。

吉村亜也子
オランダ在住(95年~)。立教大学を卒業 後、Bゼミ・スクーリング・システムを経てオランダ、アムステルダムのサンドベルグ・インスティテュート(リートフェルト・アカデミー大学院課程)に進 む。都市とその周辺の「場所」と「非-場所」の概念について、コンセプテュアルなアプローチでビデオ、写真、インスタレーショ ン等を製作する。現代の変わりゆく建築風景を記録する事により、その背後にある構造、観念を浮き彫りにする。

ヨーロッパでの近年の主な展覧会/スクリーニングは、‘On architecture and other stories‘(Agentur, アムステルダム, 2006)、‘Perspective 2005’(Ormeau Baths Gallery, ベルファスト, 2005)、‘2. ORTE Filmfestival’(St.Polten, オーストリア, 2004)、‘City Mapping’(Museum Folkwang, エッセン, 2004)、‘One place - home’(Hedah, マーストリヒト, 2002)など。日本では ‘In Different Spaces’(東京ワンダーサイト, 東京, 2003)、‘One place- home’(麹町画廊, 東京, 2002)などで展示。また2006年にグループ展“Non-places (everywhere/nowhere)”をアムステルダムのスペース 66 East Centre for Urban Cultureで企画。


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Palla (河原和彦)
大阪在住。大阪市立大学建築学科卒。建築設計 に携わった後、現在、建築の仕事をしつつ美術家としての作品制作を行う。日常の風景を少しずらすことで現れる多次元の空間を表現。都市の矛盾が表出するグ レーゾーンを日々静止画で撮り続け、コンピューターでコラージュし、写真や映像へと変換していく。変換作業から偶然出来上がるイメージを選ぶことで作品を 制作すると同時に、それらはwebブログにアップされ、そこで書き込まれたコメントがさらに作品が展開されていく。2006年、キャノン「写真新世紀2006」入選。

主な展覧会、個展「pre-pallalink」(Limギャラリー, 大阪, 2003)、 作品集「The
book of pallalink」(2004)個展「Creatures of the City」(月眠ギャラリー, 大
阪, 2005)、 写真新世紀2006受賞者展(東京都写真美術館ほか, 2006)
URL : www.pallalink.net

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入場料:500円

主催:大阪市/(財)大阪都市協会
助成:The Netherlands for Visual Arts, Design, and Architecture
協力:キヤノン株式会社
REMO DESK 2007年1月12日