Alternative Media Gathering

上映会

2025/12/07_Alternative Media Gathering_海を渡る土壌: フレディー・チェン ドキュメンタリー上映会 with/Semi-underground Press

Alternative Media Gathering では機会あるごとに韓国、武漢、香港、台湾など近隣の独立メディア、パンクス、インディペンデント映画などをご紹介してきました。このたび香港より久々の監督来日の機会に、急遽 Semi-underground Press との共催で上映会を開催できることになりました。マスコミ報道でその場限りの注目を集める抗議行動や政治的弾圧にとどまらない、ローカルな草の根の運動に地道に取り組む人々の日常に目をむける機会となればと思います。

*会場は冷え込みますので、ぜひ暖かくしてご参集ください。また翌週には京都大学の吉田寮にて過去作品の上映会も予定されているそうです。

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上映作品:稻米是如何鍊成的 The way of paddy
香港/2012年/カラー/128分
日本語・英語字幕
監督:フレディー・チェン/陳浩倫/Chan Ho Lun Fredie
プロデューサー:オーシャン・レオン/梁御東/Ocean Leung

 2009年の反高鉄(高速鉄道)・菜園村保護運動から生まれた「菜園村生活館」は、2012年に二度目の稲作に取り組んだ。本作は、その春の作付けと端午の時期の稲作過程を記録したドキュメンタリーである。監督自身も風雨や猛暑といった自然の試練を身をもって体験しながら、仲間たちに問いかける ―― 土地も人手も乏しいこの時代に、耕しながら生きるとはどんな景色なのか?
 非伝統的な稲作技術の記録に加えて本作は農⺠と自然との関係、そして政府への抵抗運動から土地を耕す営みへと移りゆく過程の中で、活動家たちの心の葛藤と変化をも描き出している。

日時:2025年12月07日(日)
会場:remo / コーポ北加賀屋(大阪市住之江区北加賀屋5-4-12 )
参加:入場無料(カンパ制)
時間:15:30-20:00

ゲスト:フレディー・チェン監督
 フレディー・チェンは香港嶺南大学文化研究学系を卒業し、英国エジンバラ・カレッジ・オブ・アートで映画制作の修士課程を修了。のち香港電台(RTHK)の時事番組でディレクターとして勤務。2009年よりインディペンデント映像の制作を開始し、農⺠や社会問題に焦点を当てた《反高鐵運動之傳媒透視》(2010)、《稻米是如何鍊成的》(2013)、《収穫、道を開け!》(2015)などの作品を発表。2019年には助成金を得てニューヨークに滞在し、ハーレム区およびブロンクス区の地域団体と協働してアート教育プロジェクトを企画・実施した。

サイト管理者 2025年12月 4日 | 固定リンク

Alternative Media Gathering

ワークショップ

2025/04/05_Alternative Media Gathering_Østile: ハンドメイド印刷工房が日々の闘争を可視化する

公共空間あるいは都市の危機を巡って Alternative Media Gathering では、これまでパリ、ニューヨーク、バルセロナなど各地から草の根のゲストを迎えてきました。このたび世界中で人々の闘いをつないできたローマの印刷工房 Østile が来日の機会に、コーポ北加賀屋でハンドメイド印刷のワークショップを実施します。

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開幕前から万博の負債を背負わされた大阪で目下 "いま・ここ"の問題に取り組む人々の闘いは、断じてまた大阪かと揶揄されるような例外的な問題ではありません。第二次市域拡張から100周年を迎えるこの春、北加賀屋へローマの社会センターから自主制作のシルクスクリーン*印刷工房Østile(オスティーレ)のみなさんが初登場です。かつて大阪市域に編入された住之江は戦時下造船所がたちならぶ軍需産業の生産拠点、戦後は貯木場の移転で材木加工業、現在では物流基地の集積点になりました。コーポ北加賀屋も、そんな下請の町工場を再利用した共同工房です。ここでは互いの道具と方法を共有し、その実践を学び未来へつなぐ機会にしたいと思います。是非お手軽にご参加ください。

*シルクスクリーン:大判の"プリントゴッコ"のような仕組み。ただし当日、その場での製版は難しいかもしれません。印刷したい図案があれば事前にお問い合わせください。また無地のTシャツなど印刷する生地や古着、ポスター用紙などの媒体を余分におもちよりくださると助かります!

日時:2025年04月5日(土)
会場:remo / コーポ北加賀屋(大阪市住之江区北加賀屋5-4-12
参加:無料
時間:13:30-18:00

ゲストØstile Serigrafia Ribelle(敵対性を意味するオスティーレはゼロ・スタイルとの掛詞)
 グラフィックで社会闘争を支援するため、2006年秋ローマのフォルテプレネスティーノという元要塞の自主管理占拠社会センター(CSOA)でうまれた。2015年には要塞から飛び出してローマ郊外チェントチェッレの街頭にシルクスクリーン工房をオープン。セリグラフィ(孔版画)をメディアにNO TAVや反G7/G8抗議などの地道な行動を、価値を、そして思考を共有するネットワークをつむいできた。2021年に作品集15x0=Øを刊行。商業主義には与しない自主制作の原則に即した方法でのみ、日々闘う人々を支えることは可能だと信じている。

サイト管理者 2025年3月 8日 | 固定リンク